「味覚」と「メランコリー」

「味覚」と「メランコリー」                                                               橘 正博 (1)さだまさし原作の「ちゃんぽん食べたか」というドラマが、NHKで放映されたのは2015年のことです。かつて地元・長崎で神童と呼ばれた“まさし少年”が、単身上京してバ…
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海に繋がれ

海に繋がれ               テロルが始まり 廃液のような悪臭と 重油のような緩慢さで 暗黒時代が垂れ下がって来る 決断したら、切り捨てる当世風 統るための「崇高な理念」と「責任」 ひとり、ヒトリ、一人、独りが追いつめられる 海に繋がれ  海に繋がれ 海に繋がれ 海に繋がれ 海に繋がれ 海に繋…
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八月九日を生きる

八月九日を生きる               橘 正博 浦上の原子野に、赤黒く曝(さら)されて 音も光も、嘗(かつ)て私を成した形も無く 浦上の原子野に、爛(ただ)れた身体を磔(はりつけ)られ あるのは煩悶(※1)汚辱、末後の時間 ただ私は、一点の痕跡も無く消滅したい ただ私は、一刻も早く存在を消し去りたい …
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豊穣と喪失の海

豊穣と喪失の海 もし、あなたが 豊かなる滋養の霧が、イタジイ(椎)を包む中 山原(やんばる)の濃厚なる緑を、降り行くなら やがて抜け出るその先に「豊穣と喪失の海」 様々なじんぶん(知恵)に支えられた生活 を見つけるだろう あなたは辺野古の海を見たろうか あなたは辺野古の色合いを感じただろうか あなたは辺野古の気持…
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沖縄レポート その3)

沖縄レポート● 今回は、施し(ほどこし)の非対称について書きます。 その3)振興予算、補償金ならびに様々な報酬 名護の市街地から、車で海辺をしばらく走ると、何もない草原の中に突然、近代的な建築施設があらわれます。明らかに周囲となじまない白亜の鉄筋コンクリート造り。その施設は「みらい館」と言い、1号館から4号館まで少しずつ離…
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沖縄レポート その2)

●沖縄レポート● 今回は、辺野古地区の事をレポートします。 その2)辺野古地区 ●辺野古漁港 県内で最も漁獲量の少ないと言われる漁港だそうです。 実際、波止場に係留された漁船は少なく、多くが陸揚げされているのを見ました。雨のせいもあってか、人気(ひとけ)なく寂しげな様子。 名護漁業協同組合には、海域の埋め立てにと…
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沖縄レポート その1)

***お詫び*** 前回、続きを予告しておきながら、半年も開けてしまいました。 実はそのつもりで原稿は用意していたのですが、その結論に納得出来ず放っておいたままになっています。 必ず、埋め合わせはいたしますが、今しばらくお時間をください。 それでは、今回から数回にわたって 6月6日から7日に訪問した沖縄についてレポート…
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僕達は、この撤退戦をどう生き延びるか 1僕たちの不幸を分析する(後編)<グローバリズムの功績と罪過>

前編より続く <グローバリズムの功績と罪過> 先日のテレビをみてると、ハンガリーでも政治状況が極右化している事が報じられてました。率直に、極右化問題は一地方の問題などではなくグローバルな現象だと思いました。 鶏が先か?卵が先か?極右化問題が僕達を不幸にしたのか、それともそれより先にグローバリズムが極右化問題を引き起こしたのか?…
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僕達は、この撤退戦をどう生き延びるか 1僕たちの不幸を分析する(前編)<抑圧の強化をもたらす三つの要

1;僕達の不幸を分析する 居場所を追われる物語。 そして、居場所を失ったものが、別の場所で、また別のものを追い出すでしょう。 彼は言いました。「どんな場所でも、人は見下す相手を必要とするもんだ。そしてあんな奴らに見下されるのはまっぴらご免だ。」 僕はジンをあおりながら、この憂鬱な気分を書いています。 前編 <抑圧の強化…
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僕達は、この撤退戦をどう生き延びるか 序;負け戦である。しかしその先を考えなければならない

僕達は、この撤退戦をどう生き延びるか 序;負け戦である。しかしその先を考えなければならない まさに“負け戦”だと思います。 しかし、いったい何と戦っているのでしょうか? 相手は誰なんでしょうか? そもそも、僕達は戦っているのでしょうか? それは得体の知れない巨大さです。 それは原初的で、粗野で、残酷で、抑圧…
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素晴らしい気分

素晴らしい気分 朝、風呂に入ろうとしている 今日やるべきことのいくつかを頭の中に ゆっくりと、穏やかに、身体を湯船に浸す 身体にまとわりつく水流、思考、苦しみ、感情 何かを決断しながら、何かをごまかそうとしている 目を瞑り、おなじことを二回声に出して言う 割り切ることも必要なんだ 割り切ることも必要なんだ …
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乾杯

Four Roses 僕が、あの忌まわしい出来事のあった…2001年以来 ずっと封印してきたバーボン。 ちょうど、時を同じくして9.11があったりして、 僕は音楽から離れ、アメリカを、Bluesを、星条旗を憎み避けてきた。 でも…もういいだろう。 許したわけではないが、僕の中で、戦争は終わった。 全ての憎しみに、乾杯を! …
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オルフェウスと原子爆弾 (異常の連鎖、あるいは失われた継承とその再生)

●前書き● 長い間 とても長い間、僕は長崎の原子野の像(イメージ)を受け入れられませんでした。 それはあまりに、具体的で、恐ろしく悲しく 幼少の頃、僕は毎晩の様に襲いかかるイメージに、苦しみ続けてきました。 端的に言って、許容力を遥かに越える、この悲惨の残像を 僕は必死に、まさに必死に逃げてきたのです。 しかし昨年…
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闇を削る

闇を削る 闇を・・・ 君は、ひとり闇を削っている 手探りに、光を求め、粘り強く 君は、ずっと闇を削り続けている 何故にここにいて、こうしているのか それはわからない わからない 「闇に質量がある訳がない、だから  僕は具体的な何かを削っている」 こんなにも冷たく、そして頑なな何かを 僕は、ひとり削り続…
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発熱の日々(再帰性の事を考えながら)

発熱の日々(再帰性の事を考えながら) どうしたらいいのでしょうか どうしたらいいのでしょうか ただ痛みをこらえて、再帰性の事を考えていたら 冥界(ハーデス)の森を彷徨う、まるで迷子の気分です 革命鳥の鳴き声は、時代を予感させてくれますが いつも簒奪者と脱落者は、立場を変えて堂々巡り それはまるで、尻尾を喰らう蛇…
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薄切りの記憶

「薄切りの記憶」  薄切りの記憶は レモンの様に断定的で刺激的 薄切りの記憶は 地層の様に積み重なり、僕達を混乱させる。 幾時代かの「戦争」があり、 知らない場所での「惨事」があり 記憶の断片をかき集めて 全体を推し量ろうとする事の難しさ。 「昔は良かった。」とひとは言うけれど 何かをごまかし逃げてる…
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国道沿いのダイナー

国道沿いのダイナー 国道沿いのダイナー、週末ともなれば 午前零時を過ぎても、酔客で賑わう 散発的に起こる笑い声は、間欠泉の様 ビールジョッキと、食べ残しのステーキ 誰もが、本当は楽しそうでは無く また来る明日をごまかしてる様子 ウエイターは店内の喧噪を、反射神経で 器用にすりぬけて、的確に状況を捌…
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ブログ標題「本物の詩人になりたい」について

ことし2月、僕は思想の科学研究会への入会が承認されました。 入会にあたっての弁で、本ブログの標題「本物の詩人になりたい」を説明致しました。 「思想の科学」は老舗でありますが、1996年の休刊により一般に流通しておりません。 皆さんにも読んで戴ける場を作りたく、ここに転載致します。 入会の弁                …
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物語の危険を考える3 常識、そしてその異なる解釈

「物語の危険を考える3 常識、そしてその異なる解釈」 12月6日特定秘密保護法案が可決されました。 以降、肯定派と反対派のそれぞれから発信された意見を、多く目にしてきました。 僕も反対を表明しているので、反対派に多く見られた「怨嗟の表現」の気持ちはわかります。 また、今回勝ち組の肯定派からの反対派を「小馬鹿にしたよう…
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日だまりのような温もりが聞こえてくる。

「日だまりのような温もりが聞こえてくる。」 この9月、彼はサッカーを止める決断をした。 幼稚園の年中から通い続け6年半を想い 苦しい逡巡もあったろう、葛藤もあったろう しかし、彼はともかく決断をし、前に進む事を考えた そしてこの秋彼は、新たにピアノを始めた サッカーへの挫折感を断ち切るためか 彼は、一身にピ…
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