テーマ:美しい牢獄と、貧しく汚れきった自由

美しい牢獄と、貧しく汚れきった自由 (3) 教室

夜明け前、ブワルヤは起きだしてきて、壺に取っておいた種火を取り出し、かまどに火をともす。 かまどは3つの口があり同時に3種類の調理ができる。昨夕子供達と汲んできた水を鍋に沸かし、 残った2つの口で朝食を手早く作る。 朝は突然にやって来る。地平線から射す光。木々や大地や動物たち、 眠っていた輪郭が全て明らかになる。 ここでは…
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美しい牢獄と、貧しく汚れきった自由 (2) 人造湖

山間の渓谷の34%を沈めて作られたという人造湖。 むき出しの岩肌にそって、モーターボートは北西方向に進む。 途中何度か船は停まり、北岸の様子をうかがうかのようだ。 政府は開発援助事業として、 この地におけるレアメタル事業を行うことを取り決めた。 そのための現地調査依頼を受け、愛子はここにいる。 45分が経った。 い…
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美しい牢獄と、貧しく汚れきった自由

イトウ先生が自殺したと聞いて以来三ケ月、中断していた絵を、愛子は再び描き始める。 悲しみと怒り。黙っていると吐きそうになる喪失感。 思いの限りをすべて絵筆に込めて、暴力的にそして丹念にキャンバスに描き込んでいく。 外は雨。10万本の槍が叩きつけるように突き刺すように降ってくる。 愛子の絵を初めて褒めてくれたのはイトウ先生だっ…
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