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zoom RSS 開放系・閉鎖系についての論考

<<   作成日時 : 2013/02/25 06:50   >>

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「系が閉じた人の考え方は、強いけど、現状依存的で硬く、
 系が開いた人の考え方は過去と未来の要素が強く柔らかいけど、
 パンチ力がすくないんですよね。


●開放系 閉鎖系
本間先生からいただいたこの言葉に着想を得て、先日詩を書きました。
「egg(開放系?閉鎖系?)」
「開放系 閉鎖系」は、自然科学でも使われる言葉です。
しかし、僕がここで言わんとしたところは、用法が多少違います。

●台頭する「反日」「嫌韓派」「嫌中派」
冷戦の終結後、それまでの危うい軍事バランスに押さえ込まれ、燻(くすぶ)ってきた憎悪が形を変え噴出しました。
「反日の激化」そしてそれに対抗する様に生まれてきた「嫌韓・嫌中派」です。
僕の記憶では、「嫌韓派」「嫌中派」は比較的新しい言葉です。
冷戦中この種の憎悪は(潜在的には存在しましたが)ここまで顕著に現れる事は稀でした。
この時期、反日に対する日本の反応は、加害者としての感覚が多少なり負い目になっていました。
それがどういう訳か冷戦の終結を境に被害者へと逆転して行くのです。
グロバール化が叫ばれる中、それとは逆に「閉じて行く感覚」が大手を振って闊歩(かっぽ)する様になりました。
「閉鎖系」は、自己保存欲求から純粋無垢であろうとします。
その為に、内部に向かっては同質化の原理が働き、異物は排除しようとします。
異物の排除・・・別の言葉を使えば「差別」です。
「差別」は、「内」と「外」を隔てるために「壁」を作ります。
国家は、「開放系」を 建前として 演じますが、本音では「閉鎖系」でありたいのではないでしょうか?
そう考えると、「反日」も「嫌韓派」「嫌中派」も同じ穴の狢(むじな)、閉鎖系を指向しているのではないでしょうか?

●原因と結果の取り違え
ミレニアムの長引く国際的な不況のなかで、円高が進行し続けてきました。
こういった中、日本は 対外的に国際競争力が低下しています。
また国内では低価格競争が起こり”デフレ”と言う言葉が、すっかり馴染みの言葉として定着してきました。
並行して、多くの産業分野で(かつては優等生であった”家電産業”さえも)落日の憂き目に遭っています。そして私達の賃金は相対的に下がっており、家計を圧迫しています。

では、こう言った事の「原因」を何と考えますか?

当たり前過ぎる回答があります。「グローバル化がその原因」というものです。
開かれた世界の中で、 水が高いところから低いところに流れる様に、経済格差の同質化が起こっているというのです。耳にタコが出来る程聞いた話と思います。
OK。では納得しますか?
僕はこの事態を、98年結婚直後のシンガポール旅行で実感しました。しかし、”受け入れる”のに少し時間を要しました。
納得出来ない勢力がいる様に思います。
それはそうでしょう。自分たちが凋落して行くのですから。
気分として誰かのせいにしたくなるのは理解出来ます。
でも、原因と結果を取り違えるなら、その対応も過ったものとなりかねません。
果たして、日銀だけが原因(=悪者)なんでしょうか?
台頭する中国経済や、ヒノマル家電を圧倒するサムスンは”姑息な手段”だけでここまで来たのでしょうか?
円安で価格競争に勝てば、すぐに日本製品は売れ始めるのでしょうか?また勝ったとしても、我々の賃金上昇に反映されるのでしょうか?
・・・おそらく、こう言った事象は結果であって原因ではありません。
グローバル化もその一因であり、人口動態の変化であり、消費者指向の変化であり、ずばり一言で言うと『変化』に原因はあります。
「閉鎖系」は純粋培養の環境を保全しようとします。
だから、 自発的ではないのなら、外部からも内部からも「変化」を憎悪します。

●変化すること・受け入れること
仏教では、ありとあらゆるものは変化し続け、
不変的・絶対的な神の如きものは存在しないと教えるそうです。
そして、あらゆるものは「縁」によって関係性・結びつきを持っているそうです。
例えば、一枚の紙に雲を見る事が出来るそうです。
それは、雲が雨を降らせ、雨は森の木々を潤し、木々は紙へと変り、やがて紙は劣化したり燃えたりで土へと帰り、その水分は蒸発し雲へ戻るというものです。
全ては変化し、一見関係のない物事にも見えない縁が結ばれています。
この「変化を受け入れること」で、はじめて人間は自由になれるそうです。
まさに「開放系」の思考形態そのものです。
こういった考え方は、日本人にとって親和性の高い考え方のはずですが・・・?

●希望???
インターネットの土台を成す考え方にも「開放系」がある様に思います。
民主的で平等で、利他的な行為が奨励されます。もちろん、ここにも暗黒面は存在しますが、変化の中で淘汰されて行く様に思います。
また、ここ最近僕が関心を持つ著作権に関しても、「開放系」につながる考え方があります。クリエイティブ・コモンズです。
創作物から派生する、作家の権利を担保しつつも、ライセンス契約でその使用者に自由な裁量権を認めるというものです。詳しくは「フリーカルチャーのつくりかたとそのガイドブック」を参照下さい。
また、ファッション業界での行いも、「開放系」を指向している様です。
これら「開放系」を指向する分野では、独占や権利者保護を考える産業分野(=閉鎖系?)と比べ、拡大する傾向にある様です。

●最後に(障壁=卵の殻?)
閉鎖系は、ただちに糾弾されるべきものではないとは思います。
なぜなら、変化の嵐の中で一時避難的に、安全な港に停泊する事は責められる事では無いでしょう。自己保存欲求を否定するなら、自殺者で溢れかえってしまいます。
国家も、国境と同質化の原理で閉鎖系を指向しますが、いまのところ必要悪でしょう。
「必要」ではあるが「悪」でもある事を認識すべきではないでしょうか。あくまで「一時的」だという認識が寛容ではないでしょうか。
「閉鎖系」が築く「壁」は、新しい生命が誕生する為に、
中から破るための「卵の殻」ではないでしょうか。
成長の為には、段階を追った障壁が必要です。
そう思うとき、昨今の閉鎖的思考にも活路が見えてきます。
いかがでしょうか?

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