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zoom RSS 「事実というものは存在しない、そこには解釈があるのみである。」

<<   作成日時 : 2012/12/08 12:17   >>

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「事実というものは存在しない、そこには解釈があるのみである。」

こう言ったのはニーチェだったでしょうか。
事実は幻想に過ぎず、それぞれの勝手な解釈でしかない・・・と言う事だと思います。
「相対性理論」「不確定性原理」「量子力学」
・・・20世紀の物理学はこの思想を裏付ける形になった様です。
ここに我々が持つ「根源的な問題」を見る事が出来ます。


◯「日本を、取り戻す」の危険
さて、自民党が連呼する「日本を、取り戻す」に危機感を覚えます。
彼らの言う「日本」とは一体何でしょうか。
「取り戻す」と言うからには・・・
かつて過去に存在した「歴史」を「日本」と形容してる様です。

しかし、そもそも「歴史」もひとつの「解釈」である以上は、
彼らが過去をどのように理想的な形で形容しようとも、
良くも悪くも、「自分たちに都合のいい解釈」でしかないように思います。

「解釈」が解釈として認識される間は、それほど問題ではないかもしれません。
そこには、改善や変更を受け入れる余地があるからです。
しかし、あえて歴史を「日本」と言い換えて「愛国心」の意味合いを付与させています。
そこには一切の解釈を許さない「正統性」を目論むかのように・・・僕には映ります。

ここに3つの問題が浮かび上がってきます。
・正統派以外の異端を排斥すること
・対話の拒否
・暴力の強化と容認
(これらは、彼らの嫌う中国共産党政権のイメージと重なり合うのは偶然でしょうか?)

◯正統派以外の異端を排斥すること
自民党は、数ある問題を「正統性=かつての日本」を復権させる事で解決出来ると考えている様です。
しかしこれは、原因と結果を取り違えてるように思います。

そもそも、「正統性」が多くの問題に対応出来なくなったために、空洞化が起こったと考えるべきではないでしょうか?
新たに発生した問題には、また考え直しが迫られます。
そこに「かつてはうまくいったから」と前例主義に陥ったために問題が起こったのではないでしょうか。

たとえばですが、
「男は仕事に行って社会に貢献する、女は家事に専念し家庭を守り地域社会に貢献する」と言った価値観は既に崩壊してます。
モラルの低下がそうさせたのではなく、
「仕事、収入」が減り「社会」が変容し「専業主婦」が成り立ち得にくくなり
固定化されてきた「男女の役割」も「働き方」も合理的ではなくなったから、様々な形態に変化したのではないでしょうか。
少子高齢化、グローバル化、価値観の多様化、労働人口の変化・・・
様々考えられますが、「正統性」が時代に対応出来なくなったと言うのが実情ではないでしょうか。

ここに、無理矢理「正統性」を持ち込むと必ず摩擦や軋轢をうみます。
彼らは、「正統性」から漏れこぼれたものを「異端」(ニート、アカ、ホームレス、チョウセンジンなど)として排除する
もしくは完全に無視するでしょう。
彼らの考える「正統性」は、どれ程魅力的に映ろうとも、その根本に「排除」が隠されています。
今彼らを支持する多くの人も「正統性の刃」が自分にも向けられている事を知るべきです。

◯対話の拒否
もうこれは既に始まっています。
世間では、失敗や落伍者を愚か者呼ばわりして許さない風潮が横行してます。
今回の選挙活動でも(自民党に限らないんですが)他党を罵り嘲り、
まるで自分だけが「結論」を知ってるかのようにアジってます。
しかし、冒頭のように、事実が幻想でしかない事を知ってしまった現代社会では、
「自分だけが結論を知ってるかのような発言」は妄言でしかありません。

ならば、ソクラテスが言うように「無知の知」を自覚しすること・・・
そして、相手との対話の中に発展的要素を見つけて行く(紆余曲折しますが)しかありません。
そのためには、充分な検討も成しに否定したり、自らを絶対と考えることは控えるべきだと思うのです。

◯暴力の強化と容認
先にも述べたように、「正統性」は空洞化した今、
彼らがどのように主張しようと否認される可能性があります。
そこで、彼らは「対話の拒否」のみならず「暴力」を行使する事になり得ます。
「鉄拳制裁」「口で言ってわからない奴は拳でわからせる」
彼らが好む歴史には、こう言った事がはびこっていました。


なんで、このタイミングで国防軍なんでしょうか?
先頃の領土問題に端を発しての事のようには思いますが、
「バカにされたから、ナメラレナイ規模の軍隊を持つ。」という幼稚な言説が、一定の勢力を持ってます。
もちろん自民から発せられた言説ではありません。
しかし自民党がこの言説を知らないはずがないと思います。
なのにこのタイミングで、国防軍を言う事は、戦争や付随する暴力を指向するのではないか危惧してます。

戦争や暴力は、カタルシスを伴います。
それ故に、戦場に向かわない人間に何と魅力的でしょうか。
しかし、戦争の悲惨さを、非人間性を問題解決の手段として捉える事があってはなりません。

ナガサキの被爆者2世として、僕は「思考停止」とか「平和ぼけ」とか何と言われようと、
安易に戦争を考える事は断固拒否します。

◯まとめ
あらゆる価値観の絶対性や無謬性が壊れた「いま」、我々は自らの「不完全」を自覚するしか無いように思います。
かつてあったであろう「理想の歴史」に帰ることは、不可能です。
「覆水盆に返らず」
自然の摂理に従うなら、紆余曲折を重ねながらも、新しい問題に対処して行くしか無いように思うのです。
結論を出せない事に不甲斐なさを感じます。
しかし、対話や討論を社会の各層で行うのが(というかそれしかないようにもおもいます)有効ではないかと考えています。

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